活動レポート 2021年度

味覚の授業

「味覚の授業」®は料理人、パティシエ、生産者らがボランティアで、全国の小学校の3年生から6年生を対象に、味の基本となる4味(「塩味」「酸味」「苦味」「甘味」に加え、第5の味覚である「うまみ」について教え、味覚を意識させ、食の楽しみを学ばせます。

●参加講師(料理人・生産者など) 119人
●実施校数 149校
●実施クラス 339クラス
●調理実習実施校 1校
●調理実習実施クラス 3クラス
●参加生徒数 8,104名

2021年度テーマ : SDGsと食育

世界的な新型コロナウイルス感染拡大という非常事態を受け、今後の生活様式は否応なく変化を迫られています。また、学校での食育も世界の目標である「SDGs」を踏まえたものとしていかなくてはなりません。
子供たちの発達過程において、「食育」は以前にも増して大切なものです。
命をつなぐ栄養の必然性だけではなく、地球環境に配慮した、「味」の多様性、「食」がもたらす豊かな人間関係、そして「食」というそれぞれの文化の継承を教えていかなくてはなりません。
このような観点から「味覚の一週間」を今後も継続して行ってまいります。


「味覚の一週間」の運動は1990年にフランスで起こってから31年続いており、日本では2011年に当実行委員会がフランスと提携をして始めた。今年(2021年)は10周年になるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、活動の縮小を余儀なくされた。
しかし「味覚」の大切さを子供たちに伝える活動は止めてはならないと、開催を決めた。
感染状況は、日本の中においては地方によって程度の差があるため、できる範囲で「味覚の授業」の活動を続ける。
「味覚のアトリエ」は、学校以外のところでのさまざな食育活動であるが、今年は例年のように東大駒場において、「東大駒場友の会」の皆様と、レストラン「ルヴェソンヴェール」の伊藤文彰シェフの協力により、東大生たちへのウェビナーによる食育活動を開催する。
ボランティアで参加していただく料理人、生産者、研究者の方たち、また東京ガスをはじめとするスポンサーの方々に心からお礼を申し上げる。

「味覚の授業」®は17県(新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、小学校の判断にまかせ)149校で行われました。※1月以降の実施校も含みます。

港区立青南小学校3年では、宮本雅彦氏(「トレフミヤモト」オーナーシェフ)、菊地賢一氏(「レザネ・フォール」オーナーシェフ)、クラブ・マシュー氏( Two Rooms Grill | Bar」オーナーシェフ)による味覚の授業が行われました。

甘味はオリゴ甜菜糖、塩味は天然塩、酸味はピクルス、苦味は菊の花びら、うまみはドライケッパー。それぞれの食材で5味を確かめる。

中央区立泰明小学校5年1~2組では、柳原尚之氏(近茶流 嗣家)と藤野真紀子氏(「マキコフーズ・ステュディオ」 代表)による味覚の授業が行われました。

密にならないよう工夫された床。

中央区立明正小学校3年1~2組では、境 智子氏(「エコール・ヴァローナ東京」シェフパティシエール)と坂田 幹靖氏(「GINZA kansei」オーナシェフ)による味覚の授業が行われました。

葛飾区立高砂小学校5年1~2組では、太田高広氏(「ホテルニューオータニ東京」西洋料理バンケット統括料理長)による味覚の授業が行われました。

学習した5味を、香り、食感とともに試食のカヌレで確かめる。

小平市立小平第一小学校4年1~4組では、山崎真隆氏(「la page」オーナーシェフ)による味覚の授業が行われました。

神奈川県・横浜市立山内小学校 4年1~4組では、入江誠氏(「ARBOR」エグゼクティブシェフ)による味覚の授業が行われました。

神奈川県・森村学園初等部では、鈴木麻里氏(「樵藤」代表)による味覚の授業が行われました。

嗅覚は味と深い関係があることを体験。

神奈川県・横浜市立小机小学校5年1~3組では、河原真友子氏(「蔵やまと」フードアナリスト) 、成瀬優子氏(「むっくふぅど」代表)、中山U子氏(「 La Cucina di U」主宰)による味覚の授業が行われました。

神奈川県・横浜市立公田小学校3年では、土井和裕氏(「KururuFarm」)による味覚の授業が行われました。

岩手県・いわてひだまりキッズクラブ(学童保育施設)では、狩野美紀雄氏(「ホテルメトロポリタン盛岡」総料理長)による味覚の授業が行われました。

宮城県・宮城教育大学附属小学校では、阿部正幸氏(「ホテルメトロポリタン仙台」総料理長)による味覚の授業が行われました。

長野県・安曇野市立堀金小学校5年では、板花芳博氏(長野県司厨士協会 会長)らによる味覚の授業が行われました。

規格外で出荷不可となった昆布を手に取り、白い粉のグルタミン酸を見る。

大根・ネギ・エノキなど県産野菜たっぷりの味噌汁を実習。

長野県では松本市立源池小学校6年1~2組をはじめ、田邉真宏氏(「ヒカリヤニシ」統括総料理長)、古澤明奈氏(「ヒカリヤニシ」)らによる味覚の授業が行われました。

岐阜県・神戸町立南平野小学校 6年では、大脇房夫氏(岐阜県調理師連合会 会長)による味覚の授業が行われました。


愛知県・名古屋市立大宝小学校5年1~2組では、大鹿裕司氏(「ホテルプラザ勝川」総料理長)、松本茂雄氏(「ANAクラウンホテルグランコート名古屋」ガーデンコート料理長)による味覚の授業が行われました。

愛知県・名古屋市立玉川小学校3年では、富田大介氏(「パティスリー カルチェ・ラタン」オーナーシェフ)による味覚の授業が行われました。

愛知県・名古屋市立船方小学校3年では、大高恒夫氏(「キャッスルサービス」顧問)、鈴木雅彦氏(「名古屋観光ホテル」料理部部長)、松本茂雄氏(「ANAクラウン ホテルグランコート名古屋」レストランシェフ)による味覚の授業が行われました。

愛知県・名古屋市立野立小学校4年1~2組では、天野裕明氏(「名古屋日航スタイルホテル」アシスタントシェフ)による味覚の授業が行われました。

愛知県・名古屋市立高蔵小学校3年1~2組では、野杁良成氏(「ホテル名古屋ガーデンパレス」総料理長)による味覚の授業が行われました。

愛知県・名古屋市立白鳥小学校3年1~2組では、日比野逸郎氏(「名古屋マリオットアソシアホテル」総料理長)による味覚の授業が行われました。

愛知県・名古屋市立大宝小学校 5年1~2組では、大鹿裕司氏(「ホテルプラザ勝川」総料理長)、松本茂雄氏(「ANAクラウンホテルグランコート名古屋」レストランシェフ)による味覚の授業が行われました。

大阪府・大阪市立茨田小学校 3年1~2組では、真田典之氏(「SUGALABO V」スーシェフ)による味覚の授業が行われました。

大阪府・大阪市立北田辺小学校 3年1~2組では、唐渡泰氏(「リュミエール」オーナーシェフ)による味覚の授業が行われました。

トック帽にシェフからサインをしてもらいました。

島根県・松江市立揖屋小学校 5年では、原 博和氏(「ル レストラン ハラ オ ナチュレール」オーナーシェフ)による味覚の授業が行われました。

島根県・松江市立法吉小学校 6年1~3組では、山田亮介氏(「山芳ばる」)、長崎方建氏(「まつえ蜂蜜」)、安食 直樹氏(「2nd」シェフ)による味覚の授業が行われました。

島根県・松江市立乃木小学校5年1~5組では、原 博和氏(「ル レストラン ハラ オ ナチュレール」オーナー、佃 義也氏(「季節料理 湖粋」)、宇谷元希氏(「うわむき」)、長崎方建氏、山田亮介氏による味覚の授業が行われました。

この箱に、各教室で使う五味のセットを入れて運びました。

広島県・広島市立観音小学校 6年では、鈴木麻里氏(「樵藤」)による味覚の授業が行われました。

削りたてのかつお節の香り。

宮崎県・宮崎市立大淀小学校では、5年生127名を対象に、江森宏之氏(「メゾンジブレー(神奈川県)」オーナーパティシエ)による味覚の授業が行われました。

宮崎県・都城市立明道小学校3年1組では、地井 潤氏(「Kokoya de kobayashi 」オーナーシェフ)による味覚の授業が行われました。

宮崎県・宮崎市立宮崎東小学校 3年1組では、太田雅也氏(「宮崎観光ホテル ディアマンルージュ」シェフによる味覚の授業が行われました。

宮崎県・綾町立綾小学校4年1~3組では、坂東淳子氏(野菜ソムリエ)、難波啓子氏(野菜ソムリエプロ)、持永なつき氏(「アスリートフードみやざき」代表)による味覚の授業が行われました。

鹿児島県・枕崎市立桜山小学校 5年では、的場真美氏(「的場水産」かんぶつマエストロ)による味覚の授業が行われました。

「味覚の授業」® 参加校一覧

2021年「味覚の授業」® 参加校一覧はこちら(PDF)

「味覚のアトリエ」

学校やパートナー企業のご要望に応えて会期中にさまざまなイベントを実施。
幅広い年齢層の参加者に食の体験を提供。

味覚のアトリエ@駒場 クラブアトラス× 味覚の一週間®
ウェビナー形式によるアトリエ “東大生へ向けての食育”

開催日時 : 12月19日(日)17:00~
開催場所 : ルヴェソンヴェール駒場
対 象 : 40名(学生30名、友の会会員10名)
内 容 : 「ガストロノミーと食育」 ~美食に求められること~
服部幸應氏(学校法人服部学園服部栄養専門学校理事長・校長、医学博士)による講演
伊藤文彰氏(「ルヴェソンヴェール」オーナーシェフ)による厨房からの料理講習
宅配の料理を食べながら質疑応答
ナビゲーター : 村松真理子氏(東京大学教授)
参加費 : 学生 ¥1,000 / 一般 ¥4,000(配送費込み)
定 員 : オンライン70名 / リアルイベント 30名
主 催 : 東大駒場友の会
共 催 : 「味覚の一週間」® 実行委員会、ルヴェソンヴェール駒場

伊藤 文彰氏
「ルヴェソンヴェール」オーナーシェフ

1960年京都府出身。
1989年兄、弟と共に実家を継いだ「ルヴェソンヴェール京都」を経て渡仏、パリの料理学校、アルザス地方で研鑽を積む。
2000年「ルヴェソンヴェール本郷」オープン。2016年フランス農事功労章シュヴァリエ受章。フランス人シェフや食材生産者を招いての賞味会や料理講習会やセミナー、フランス大使館でのチャリティー、食育などのイベントなどに幅広く活動している。

服部 幸應氏
学校法人服部学園服部栄養専門学校理事長・校長、医学博士

食育を通じた生活習慣病や地球環境保護の講演活動に精力的に取り組んでいる。
㈳全国調理師養成 施設協会会長、㈳全国栄養士養成施設協会副会長、「食育推進会議」委員、「早寝・早起き・朝ごはん 全国協議会」副会長など厚生労働省・農林水産省・文部科学省の委員、東京都「調理師国家試験検討会」・「食品安全情報評価委員会」委員他多数。

メディア掲載記事一例

新聞掲載

その他 山陰中央新報などにも掲載。

BSS山陰放送(株式会社山陰放送)「テレポート山陰」

NTV日本海テレビ(日本海テレビジョン放送株式会社)「ニュースevery日本海」

TSK山陰中央テレビ(山陰中央テレビジョン放送株式会社)「NEWS イット」

・マーブルテレビ(山陰ケーブルビジョン株式会社)「まるまる松江」
・石見ケーブルビジョン(石見ケーブルビジョン株式会社)「ローカルニュース」
・ひとまろビジョン(萩テレビ株式会社)「ローカルニュース」 ほか

琉球放送 「RBC News」

子どもたちからのお礼のお手紙

長野県 安曇野市立堀金小学校

広島県 広島市立観音小学校

宮城県 宮城教育大学付属小学校

神奈川県 横浜市立小机小学校

神奈川県 森村学園

制作物

授業テキスト

感謝状の作成

島根県の感謝状

トック